英語が話せる側と話せない側

日本人の9割くらいの人は、

 

「自分も英語ペラペラだったら、

 映画も字幕なしで見れて、

 海外旅行では、現地の人たちと話せて、

 雑誌に出てきそうな素敵な男女と白い歯を見せながら

 人生バラ色になるんだろうな」

 

まぁ、ここまでメルヘンではないにせよ、

多少なりともアップグレードされた自分を

夢見て、少しは英語の教材買ってみようかしら、とか

NHKの初級者英語からやってみようかしら、とか

元旦には「今年こそTOEIC xxx点目指す」、

なんてした方もいるのではないでしょうか?

 

さて、私、実はあっち側の人でして、

高校、大学とアメリカに留学し、

ペラペラと話せるレベルになりました。

 

で、実際どうなのよ?って所ですが、

 

映画は分かるのかいな?

 →分かるのもあればわからないのもある。

 →もう少し詳しく言うと、映画の中でも分かる場面と分からない場面がある。

 

海外旅行は楽しいんかいね?

 →まぁ、大体行きたいところには行けるし、道が分からなくても現地の人に聞ける

 →現地の人たちとワイワイ話せる

 

白い歯達はいるのかいね?

 →いない…。ヤニで歯が黄色くなった和のおじさんしかいねぇ。

 

まぁ、実際こんなところです。

「それはあなたの環境だからでしょ」と言われそうですが、

映画と旅行に関して言えば、

FourとFiveがどっちが4か、たまに分からなくなる、

うちのおかん(関西人)の方が、よっぽど楽しんでいる気がしますね。

 

ちなみに周りのバイリンガル達も、

まぁ普通に生活を楽しんでいるという感じはしますが、

よっぽど海外で働くとかしない限り、

日本では外資系企業がこれほど入ってきても、

ほとんど使う機会はありません。

 

外資系企業で働いていましたが、

そこでは99%の人が英語話せませんでしたが、

英語話せる自分が有利という事も特にありませんでした。

 

今思うと、英語が話せる話せないというよりも、

アメリカの人の人生の楽しみ方(基本的にみんな陽気)や、

宗教や国籍の違いなど、

日本ではあまり感じられない人と人の違いを味わうことで、

人生観に幅が出たことはプラスになったと思います。

 

日本に居ながら英語の勉強でどれほど、

そういった文化の違いなどを「体験」できるかは分かりませんが、

そこまで楽しめて、初めてあっち側にいけるのではないでしょうか。

 

しかし、30代、40代の人が今からあっち側に行くために、

努力しようとするならば、

大きな目的が無いと、そう簡単には身につかないのではないかと思います。

 

一番手っ取り早いのは、現地に行くことです。

3か月でもアメリカは厳しくとも、フィリピンとかインドネシアとか、

アジアでも英語を使えるところはあると思うので、

選択肢の中に入れてみてはいかがでしょう。